その名前からは想像できない、品のあるかおりと、繊細な新緑の若芽の葉っぱ。自生する山菜のコシアブラは、都心では一般に流通できない鮮度が命のため、和食の高級料亭などでしか食べることはできないものです。
「こしあぶら」という名称は、かつてはこの木の樹脂を絞り、濾したものを漆(うるし)のように塗料として使われていたからだそうで、濾した油からその名がついたそうです。しかしながら、その新芽は山菜の女王と呼ばれる美しさと美味しさを兼ね備えたものです。山菜の王様のたらの芽もおいしいですが、コシアブラも引けを取りません。
代表的な食べ方は天ぷら。香ばしくてくせになる美味しさです。
また、水に対し2%の塩を入れた熱湯で2分~3分茹で、すぐに冷水でさらしてそのまましばらく水につけ、アク抜きしたものを絞り、おひたしやご飯に混ぜるなどで香りと食感を楽しむのもおすすめです。
山菜の魅力はなんと言っても春先の限られた時にしか食べられない希少性。旬を愛でる日本食の最たる醍醐味ではないでしょうか。
標高の高いところや、東北地方では6月いっぱい位まで採れるので、郊外山間部の道の駅などでみかけたら、是非手に取ってみてくださいね。
ความคิดเห็น