お正月料理にも欠かせないゆり根は、その名のとおり百合の球根のことです。
白くまるで蓮の花のような形状で、香りの強い花からは想像できない甘くほっこりねっとりとしたおいしさで、ゆり根饅頭やきんとんなどでもおなじみです。
ゆり根にはでんぷんが豊富で、肺を潤滑にし、咳を鎮める効果もあると言われています。また、精神的に不安定、イライラ、不眠など、原因不明な不定愁訴にもよいと言われています。日照時間の短く寒くて乾燥したこの時期にピッタリな根菜です。
調理方法としては、かき揚げに入れたり、茶碗蒸しやお吸い物にいれたり、蒸してマッシュしてペースト状にして練り切りなどの和菓子にします。また、花びらのように1枚1枚剥がして蒸したものを叩いた梅肉で和えたり、春菊やネギで作るジェノベーゼペーストと和えたりしてもおいしいです。
この時期だけのお楽しみで、菜種油などで揚げて塩胡椒を振ってチップスにしていただくのもとっても美味しいです。
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