top of page
執筆者の写真千葉 芽弓

ape cucina naturale(アーペ・クッチーナ・ナチュラーレ)

井ノ頭線の駒場東大前、駅名のとおり東大のキャンパスの研究室のあつまるリサーチキャンパスの校内にあるapeは、クッチーナ・ナチュラーレの意味する”自然な料理”をテーマにしたイタリアンレストランです。



渋谷から二駅とは思えない閑静な街。緑豊かなキャンパス内のレストランは都心の喧騒や時を忘れさせてくれます。


2001年~2016年8月に東大キャンパス内に移転するまでは西麻布で「チャオ・ベッラ」という名のオーガニックレストランを運営しており、その頃からヴィーガンメニューのあるお店として利用させてもらっていました。


時代に先駆けて一貫して多様性対応をし、「自然な形で愛情・手間暇かけて育つもの」が美味しくて心身を培う料理になると考え、オーガニックにこだわっています。



apeで使う食材たちは、生産者の顔の見える想いに共感するものを島田伸幸シェフが厳選して選んでいます。自然栽培・有機栽培の旬の野菜、天然の魚介類や自然な環境下で育てられた肉類を、自然な基本調味料や圧搾法で抽出したオリーブオイルをはじめとした油などでシンプルに持ち味を引き出すお料理を作りだしています。


apeのお料理はやさしさにあふれています。その魅力をご紹介します。



■多様性に対応するオーダーメイドコース

栄養士でもあり、実践大学や料理学校で講師も務める島田シェフならではの食制限をはじめ様々なニーズに併せたスペシャルなコース料理。アレルギー、グルテンフリー、ヴィーガン・ベジタリアン、カロリー・糖質・塩分・カリウム・脂質・コレステロールなどの制限食など、あらゆる食のニーズに対応をしています。



コロナ禍、大学のキャンパスが閉館している間にも、制限食の宅配便で外食が難しい方々のニーズに応えてきました。病気やポリシー、諸事情で制限を余儀なくされる方々も、食で幸せを感じたい。お料理と外食という時空間で喜んでほしいという想いが伝わってきます。


「ここ数年、年々食の多様性ニーズは細分化され、増えてきています。特に、疾病に制限の方が増えているとひしひしと感じています」(島田シェフ)


大学での講義でも、栄養士の知識をレストランやカフェで生かし、お客様のニーズに応える役割について説いているそうです。これからの時代にますます必要とされる重要な立ち位置です。



「身体と心を整える」ヴィーガン&マクロビオティックなコース料理をご紹介します。

筆者のこだわりである、動物性不使用なだけでなく、不自然な加工品を使わない、陰陽のバランスのとれたお料理をお願いしました。


■北海道産有機小麦粉と自家製天然酵母のパン

【アンティパスト】

■ローストしたsho farmのトマトのスープ/パナーネイチジク、茗荷、しそ酢、タヒチ産バニラ

トマトといちじくの酸味と甘みに、贅沢にバニラビーンズがアクセントに効いた芳醇な香りと五味を楽しめるスープ


■ケール、ディル、シャインマスカット、レモン、アップルミント、ミューズリーのサラダ

/カラマンシーとチアシードのドレッシング

涼やかなプレートに緑が生える蒸し暑さが吹き飛ぶようなカラマンシーのさわやかな酸味と、ハーブのアクセントがお口直しにもなるような美しいサラダ


【プリモピアッティ】

■佐藤自然農園の南瓜のニョッキ 豆乳クリームソース/マルケ産サマートリュフ

もちもちの南瓜を練りこんだニョッキにクリーミーながらもさっぱりとした自家製豆乳クリームソースと、贅沢なサマートリュフの香りと食感のアクセント


■ウィートグラス、スピルリナのタリアテッレ/バジルとセルフィーユのソース

大麦若葉とスピルリナを練りこんだ平麺のパスタにさわやかなバジルとセルフィーユソースのコンビネーションが最高


【セコンドピアッティ】

■ジロール茸、ポレンタ、翡翠茄子、玄米、発芽ガンバルゾー豆、レンズ豆、キヌア、コーン、オクラ、アマランサス


メインディッシュとなる走りの秋にいざなわれるようなキノコの香りと食感が生きた一皿。

玄米や雑穀が使われているのがマクロビオティックへの配慮を感じます。多様な食感と風味、味わいが一期一会な特別なお料理でした。


【ドルチェミスト】

■苺とカシューナッツのジェラート いちごのコンポート

■南瓜のカスタードタルト

■人参とパッションフルーツのタルト

■ガトーショコラ チョコレートソース

プティサイズのかわいらしいデザートの盛り合わせが若い女性パティシエの感性を感じさせます。


■ビーツラテ

ビーツパウダーと豆乳の合わさったピンク色のかわいいラテ。

選べるドリンクから、珍しいビーツラテをお願いしました。


全てが見た目も美しく、旬と走りの食材が独創的な感性で組み立てられていました。様々な奥行きを感じる味わいが一皿一皿繰り広げられ、悦びを与えてくれるお料理たちでした。



島田シェフは、厳選したオーガニック食材を使い、生産者とお客様をつなぎ、環境と人の健康に寄与していくことを大切に日々の料理を作られているそう。


まさに時代に合ったサスティナブルなレストランです。


隣りにはカジュアルスタイルのカフェもあり、気軽に利用できたりテイクアウトのお弁当が購入できます。


またパーティやイベント利用もできる広いデッキテラスや、商談や記念日の集まりなどにも使える個室、貸切などもフレキシブルに対応できます。白山の東大キャンパス内や白金にも系列店があるそうです。


個々の希望を叶える、やさしさ溢れるape。ぜひ訪れてみてくださいね。

 

ape cucina naturale

住所:目黒区駒場4-6-1東大駒場リサーチキャンパス内 生研AN棟1F

℡:03-5452-6092

閲覧数:102回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page