くるりんとしたフォルムも愛くるしい山野草のこごみ。コウヤワラビ科クサソテツ属のシダ植物(多年草植物)の新芽です。
人が背中を丸めて屈んでいるような姿かたちから、「こごみ」という名称がついたのだとか。類似した山菜に、ビピンパなどに使われる「ぜんまい」がありますが、ぜんまいが渦巻き状に巻いたところが綿毛に覆われているのが見分けるコツです。
春から初夏、比較的どこにでも生えるこごみ。山菜特有のアクもなく、サッと茹でたり、天ぷらなど使いやすいのも人気の山菜です。
春の解毒を助けると言われる山菜の新芽。食物繊維やカリウムが豊富なので、ぜひ春先には上手に美味しく食べていただきたい食材です。
シダ科なので、とても陰性な食材でお肉をはじめ動物性食品や塩分過多になりがちな方には特に召し上がっていただきたいものです。味にクセもないので、和洋中なんにでも合わせやすいので、春を運ぶよう、ぜひ食卓にも使ってみていただきたいです。
胡麻和え、たたき梅和え、豆乳マヨネーズ和え、磯辺和え等、塩ひとつまみを入れてササっとお湯でゆがいたら簡単調理でおいしく食べられます。天ぷらやフリットなどは下茹で不要です。
今日は簡単白和えをご紹介します。
こごみの白和え
■材料
こごみ 1束
塩 ひとつまみ
絹ごし豆腐 1/2丁
米酢 小さじ1
すりごま 大さじ1
白しょうゆ 小さじ1
■作り方
鍋にお湯を沸かし塩ひとつまみ入れ、絹ごし豆腐を茹で、ザルにあげて米酢をかける
1を晒し布やキッチンペーパーで水切りしてすり鉢に入れる
2にすり胡麻、白しょうゆを入れ、すりこぎでなめらかにする(すり鉢がない場合は小鉢でスプーンなどでよく混ぜる)
鍋にお湯を沸かし、塩ひとつまみをいれてこごみを入れ1〜2分ゆがいてザルで水切りし、醤油小さじ1/2程度をさっと回しかけて醤油洗いをする
茹でたこごみの上に3の白和えのペーストをかける。または和える。
爽やかな春の味わいをぜひ楽しんでくださいね。
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