テーブルに並ぶ道具は店舗で見ることはあっても、その道具を作った人を知ることは中々ありません。職種は違うけど同じ作り手として、とても気になる…。
私は作り手の思いや、考え方を知りたく、今回は料理人でありながら自分で食器や家具を制作している藤田シェフの工房を取材しました。
藤田シェフの作品を知ったのは、以前働いていた「らんどね」という店に伺った時でした。誤って割ってしまったお皿などを金継ぎで修復していて、そのどれもが素晴らしかったのです。
藤田シェフの工房は300年前から使用されている蔵をリメイクした場所で、得意の材料に合わせて、1階が真鍮、2階木工部屋です。並べられている道具は長年集めたもので、必要なものが全て揃っています。特に真鍮を叩くための木槌は豊富で、注文されたカトラリーや家具に合わせて使用するようです。
(写真:1F)
(写真:2F)
(写真:真鍮を叩くための木槌)
(写真:注文されたランプシェードを制作している模様)
なぜ料理人でありながらカトラリーを作るのか聞いてみました。
その答えはとてもシンプル。
「自分が好きなものを作れるから」です。
実際使用するカトラリーなどは作品を作る工程や仕上げで、使いやすさが変わるので、わざわざ工房まで行って確認するとのことです。職人同士のこだわりが、料理と合わさり素晴らしい一品として輝くことがわかります。
そしてシェフの仕事の理念でもある
「生活を仕事にする」
「自分がおいしいものを食べたいので探求する」
「心から人を招きたい」
これらが作品制作にもつながっているらしく、普段食べるもの、使用するもの、全てを創作しています。
おそらく多くの一流のシェフは多彩で、多くの知識を持っているのだと、藤田シェフと話して知りました。これからお店に行く時は、料理だけでなく色んなものに注目しながら、シェフが作るテーブルを楽しみたいと思いました。
日本の技術は素晴らしい。
ぜひ世界中で藤田シェフのような方々が活躍してくれる事に期待しつつ…。
僅かながら、引き続きお手伝いをできればと思いました。
made in japan!
(※今回はzoomを使って工房の紹介をしていただきました。)
<HP>制作の依頼もこちらから!
<LUNNY'S VEGGIE>※イラストレーターとのコラボブランド
4月中に缶詰の商品をリリースするようですよ…。
楽しみです!販売されたら紹介します。
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