長ネギは、日本書紀にも登場する古くからある野菜で、寒い冬にも元気に育つ生命力の高さや、薬効効果の高い野菜として日本の食卓に身近にあるものの一つです。
冬の食卓の鍋料理、そばやうどん、味噌汁など麺類の薬味、焼き鳥等にも使われるのは、硫化アリルという成分が殺菌作用や血行促進、消化補助などをしてくれるからです。
民間療法としても使われるネギは、昔、おばあちゃんに喉が痛い時に首にネギを巻いておくとよい、と言われたことのある方もいるかと思います。殺菌効果が高く、風邪や食欲不振や消化不良、肩こり、打ち身やしもやけにもよいと言われる万能野菜です。
風邪のひきはじめや、体が冷えているとき、水っぱい鼻水が止まらないときなどに、ネギの下の白い部分をみじん切りし、焼いた味噌を加えて熱湯を入れた物を一気に飲んで、布団にくるまって寝ると、体を芯から温めて発汗し、解熱やウイルス撃退にも良いと言われています。
ネギの独特の臭いの元になる硫化アリルという成分は、ビタミンB1の吸収をよくして代謝をよくしてくれるため、特にお肉をはじめ動物性食品の多い人は上手に食べ合わせることで、肩こりや体のこわばりなどの解消にもなります。
ネギは土の上で日光に当たり育った青い部分に栄養価が高くビタミンが豊富ですが、野草料理家の若杉ばあちゃん(若杉友子さん)によるとネギの青い葉先の部分は陰性が強く身体を冷やしたり緩めたりしやすいので使わないほうがよいとのお話でした。
ネギは畑でも大活躍!
ナス、トマト、ジャガイモなどのなす科の植物と一緒に植えることでコンパニオンプランツとして生育をサポートする名脇役です。家庭菜園をするときにも覚えておくといいかもしれません。
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