top of page
執筆者の写真千葉 芽弓

新米の季節に!ごはんを食べよう!

新米が市場に出回り、嬉しい季節です。水分をたっぷり含んだ新米は、みずみずしくツヤツヤ柔らかくこの上ない美味しさです。新米のごはんを噛み締めると日本人でよかったなぁとしみじみ思います。



健康面で注目される難消化性でんぷん。難消化性でんぷんは、胃と小腸を通過した後、大腸で発酵して腸内フローラに有益な効果をもたらす炭水化物の一種のことで、玄米などの全粒穀物は、難消化性でんぷんの優れた供給源となります。

 

写真のお米は五分づき米。精米を半分程度にし、糠や胚芽などの栄養を残しつつも、消化によく食べやすくしたものです。

 

糖質オフブームからごはんやお米が悪者のようになってきましたが、今年の米不足騒ぎや米の値上がり、海外でのおにぎりブーム、そして新しく始まった朝ドラ「おむすび」の効果もあり、改めてお米の素晴らしさがら見直されています。

 

日本でごはんとして食べられるお米の種類は約300種近くあると言われています。ジャポニカ米と言われる品種で、日本・朝鮮半島・中国東北部・ヨーロッパの一部などで主に作られていて、短く楕円の形で、粘りとツヤがあるという特徴があります。

言うまでもなく、日本のお米は世界一の美味しさを誇っています。

 

稲作を中心に、ご飯を主食としてきた日本ですが、食の欧米化などで、お米を食べている量はなんと世界50位程度なのだとか。

 

日本国民1人が1年間に食べているお米は、1962年の118.3kgをピークに年々減少していて、2022年時点では50.7kgと約半分の消費量にまで落ち込み、さらに減少の一途です。

 

しかし、ご飯は私たちの「主食」。大切な食の軸となる食べ物です。

 

日本の豊かできれいな水をたっぷり、水田で育ち、さらに食べる時は水をたっぷり含ませて炊いたごはん。日本人の長い腸にも優しく、いい炭水化物として持続的にエネルギーとして働いてくれます。

 

お米をしっかり食べれば日本の食料自給率は上がります。そして粒状のお米を食べることで噛む回数が増え、満腹中枢を刺激し、食べ過ぎを防ぎます。また、唾液が消化促進、虫歯予防、脳への刺激による記憶力向上、認知症やがんなどの予防にもなると言われています。



ちなみにお寿司などに使うお米の新米は水分が多すぎるので向かないので、あえて去年のお米を使うのだそうです。

 

今、毎年恒例のおにぎりアクションの期間です。

おにぎりを作って写真を撮り、#OnigiriAction をつけてSNSに投稿するだけで、アジアやアフリカなどの子供たちは給食として届けられます!

 

ぜひ楽しみながらやってみてくださいね。

 

食育の父であり、和食をユネスコ無形文化遺産として世界的に認められるようになった立役者である服部幸應先生のご冥福を祈り、日本の食の軸としてこれからも守りつづけたい米食文化のために、この記事を捧げます。合掌。

閲覧数:8回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page