早春の山菜の中でも、立春を過ぎると雪解けを告げるようにいち早く顔を出すふきのとう。
愛くるしい見た目と若草色が、春の訪れを感じさせてくれますよね。
見た目のとおり、花言葉は「愛嬌」「待望」。
水辺によく育つと言われています。キク科フキ属の多年草のフキの赤ちゃんの花茎部です。ふきのとうは、タンポポの綿毛のように、自ら種を飛ばして増えるため、まとまって群生していることが多く見受けられます。
ふきのとうは額がしっかり閉じた状態の若いものが食べ時。花が開き始めるとアクと苦味が強くなります。
初物はまずは「天ぷら」で味わいたいものです。
サッと洗って土やゴミを取り除き、よく水気を拭き取り乾かしてから片栗粉を振り、冷水溶きした小麦粉に片栗粉を1割入れ、ひとつまみの塩を入れさっと混ぜたものにくぐらせ、熱した太白ごま油(またはなたね油や米油)でカラリと揚げます。
花が開き始めたら「ふきのとう味噌」もオススメです。
■ふきのとう味噌作り方
ふきのとうを熱湯で1-2分茹でて、冷水にさらし、しっかり水気を絞り細かく刻みます。厚手の鍋またはフライパンにごま油少量を熱し、刻んだふきのとうを炒め、甘酒とみりんまたはデーツシロップ、味噌を1:1:1で混ぜ、醤油数滴を垂らしたものを混ぜて炒め絡めます。
ふきのとうに含まれる成分のペタシンはがん細胞の増殖と転移を抑制するそうです。ただしアクが強いので少量を楽しむようにしましょう。春の山菜の苦味は、冬に溜め込んだ不要なものをデトックスする力もあるので、上手に取り入れてくださいね。
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