この季節、田舎や郊外にいくとオレンジ色の実がたわわに実る柿の木と、軒先に吊るしている干し柿が、東京暮らしの私にとってなんとも羨ましく、そして郷愁を感じます。
「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあります。
「柿が出回る頃になると病気が減り、医者が暇になる」と言われるのは、どこの家にもある柿の木に実る柿の実は、栄養価が高く、葉っぱもビタミンCなどか豊富でお茶にして飲んだりすることで、柿の季節には病人が減ると言われていたために、こういわれるようになったそうです。
ビタミンCやAにβカロテン、カリウム、食物繊維など、立冬を過ぎて寒くなるこれからの季節に備え、免疫力を蓄えるために必要な栄養がたっぷり。
柿は干し柿も苦手と言う方は食べ方を工夫することで、自然界の育む有難いその甘みとうまみの虜になるかも。
フレッシュな柿はサラダや流行りのアサイーボウルやグラノーラボウルに細かく刻んで散らしたり、カブや大根とカルパッチョにしたりするとおいしいです。熟して柔らかくなった柿はドレッシングにしてもおいしいです。
干し柿はデザートの甘味付けに砂糖の代わりに、またマフィンなどの焼き菓子にいれたり、ブリスポールのようなものに混ぜ込んだり、カレーや煮込み料理の旨味と甘味をプラスするチャツネ代わりにと、万能で使えます。
餡子を煮るときにアクセントと甘味に干し柿をいれても一味違うおいしさに!おせちの季節にはよくなますに干し柿を入れ、寒い冬のビタミンC補給にも一役かってくれます。
日本の少子高齢化で、柿の木の高いところに脚立を立てて実をとる人も減り、また若者たちは輸入フルーツにばかり目がいくようになっています。バナナ、マンゴー、アサイーなどより日本人の身体にあった国産の自然に育まれた果物なら、農薬や防虫剤が使われることもなく安心で新鮮でおいしく、酵素や栄養がダイレクトに身体に沁み入るに違いありません。
日本の果物の代表格とも言える柿をぜひ食卓に活用しましょう。
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