梅雨時期に当たる6月を旧暦では「水無月」といいます。
早くも2021年も半年が経ちます。時の過ぎるスピードに驚くばかりですね。
湿度が高く雨の多い6月を水無月というのは、田んぼに水を引く時期であることから、「水の月」という意味だからとか、旧暦の6月は新暦では6月下旬から8月上旬ころに当たるために、暑さで水が干上がって水が不足するという意味であるという説もあります。
「水無月」といえば、この時期に和菓子屋さんで見かける「ういろう」の上に、「大納言のかのこ」が乗った三角形のお菓子を真っ先に思い浮かべる方も多いと思います。
小豆は邪気を祓う、そして梅雨の時期に湿によって弱りやすい腎を養う食材です。
三角形は、暑さを乗り切るために貴族たちが食した氷室の氷を模したもので、夏を無事に乗り切れるようにと願い、6月30日の夏越の祓に食べられた縁起物のお菓子です。
6月30日には半年の罪・穢れを顧みて祓い心身を清め、残り半年の無病息災と厄除けを祈願し、神社に足を運び、茅の輪をくぐり厄落としをし、世界中のコロナウィルスによるパンデミックの終息を皆で願いましょう。
水無月を買うなら。おすすめの和菓子屋「仙太郎」
京都の老舗の和菓子やさんである仙太郎。
身土不二をテーマに掲げ、原材料はすべて国産、そして地元産の材料にこだわっています。身土不二とは「身体と土は二つにあらず」すなわち人間は生まれ育つ環境(土)とは一体であり切り離せないという意味です。
仙太郎は、自社の農場で丁寧に小豆やもち米を育て、もみ殻や糠、そして和菓子の製造行程で出る小豆かすやでんぷんの残渣は天日干し後に畑の肥料に循環させる取り組みを、はるか昔から取り組む素晴らしい企業体制の、信頼のおける大好きな和菓子屋さんです。
名物のおはぎは、カラダのことを考え、もち米は7分づきにし胚芽や糠の栄養を遺し、胃を養うために青じそを少量混ぜ込んでいるという細やかな配慮をしています。小豆はてんさい糖で丁寧に煮ています。
以前、京都の本店にお話しを伺いに行ったときに、仙太郎さんが先代からの企業方針で、広告宣伝に重きを置かない、そのために包みや紙袋にも一切社名もいれていない、とお聞きしました。
伝統やを守り、日本人の奥ゆかしさ、季節を愛でる心や自然共生の精神を守り伝えたモノづくりをする仙太郎の水無月を頂きつつ、残り半年の健康祈願と平和を願いませんか?
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