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執筆者の写真千葉 芽弓

神秘の「まこも」

真菰(まこも)をご存知ですか?


イネ科の植物で、水地帯で育つとても自生力の強い植物で、古来から「霊草」「聖なる草」「癒しの草」などと称されてきました。古事記や日本書紀にも登場する、日本人には身近な植物でした。


河川湖沼の水、空気、土壌の浄化改善力が強く、食べて体内の浄化にもなり、くせもなく甘く芳醇でとてもおいしいことから、じわじわと人気が高まってきています。葉は干してお茶にしたり、枕に蕎麦殻のように入れたり、「まこも」で作るお飾りやお香が伝統的に伝わる地区もあります。


渡り鳥が怪我をしたときに「まこも」を噛み砕き、患部につけて傷を癒すとも言われており、病人は布団の上に敷き詰めてその上に寝かせるとよいとか…。


食物繊維・各種ビタミン・カロチン・クロロフィル等を多く含み、「まこも」に存在するマコモ菌は高温で沸騰させても、凍らせても生存し続ける驚異の生命力を持つと言われ、人体に有害な物質を解毒分解する力や、血液浄化と免疫の活性化に有効な力を持ち、注目されています。


「まこも」の手に入る時期には少しずつ食べ続け、それ以外の時期には「まこも茶」を飲み続けることで自然治癒力が高まるのだとか…。



「まこも」の食べ方は、採れたてをグリルで丸焼き、蒸すなどそのままが一番ですが、オリーブオイルでソテーしたり、天ぷらやフリット、きんぴらがオススメです。

そして、ぬか漬け、炊き込みごはん、パスタやグラタン、フォンデュなどあらゆる料理に合い、飽きることなくいただけます。


時間が経つと水分が抜けて甘さやジューシーさが落ちて来るため、少し葉を残したまま新聞紙などにくるみ、冷暗所に保存し早めに食べるのがおすすめです。



今年、私はまこも収穫に行ってきましたが、まこもの田んぼはいるだけで気持ちが良く、元気をもらえました。食べて体調もすこぶるよく、うちの17歳の老犬が喜んで食べ、ぐいぐいとリードを引っ張り走り、階段を駆け上がる様子にその神秘な力を感じました。


ここ数年、改めてその価値や美味しさが認知されてきましたが、まだまだ都心のスーパーや八百屋さんに並ぶことはごく稀です。



10月頃がちょうど収穫の全盛期である「まこも」。

水の美しき日本ならではの美味しい「まこも」。

名残りの「まこも」を探してぜひ取り寄せてみてくださいね!

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