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執筆者の写真千葉 芽弓

隠れ家料理店「気生根(きふね)」

文京区根津、古さと新しさの共存する下町風情の残る地に2021年2月にオープンした日本料理のお店「気生根」。伝統の江戸東京野菜で日々の活力を養える隠れ料理店です。


「気生根」とは、大地のエネルギーである「気」が生ずる場所という意味です。野菜ソムリエでもあり、19才から薬膳を学び生活や料理に取り入れてきたオーナーシェフである山本朝美さんがおひとりで営む薬膳を取り入れた創作和食料理屋です。



在来種の野菜は、そもそも農薬との相性がよくないため、殆ど農薬を使われることがないのだとか。東京で作られる野菜は輸送時間がかからないために新鮮であり、コストもかからずエコであります。



東京都公認の「とうきょう特産食材使用店」である「気生根」は、食材のおいしさを伝えることを大切に、また自分が本当にいいと思うものを提供しています。季節に合わせ、天候や気温などを考慮し、無農薬や有機栽培の食材と自家製発酵調味料を使ったお料理を日替わりで作られています。




多様性対応、様々なニーズに応えており、ヴィーガンメニューが予約なしでいただけます。


ランチは1500円、前菜3品と日替わりの薬膳カレー、薬膳茶がついていてとてもリーズナブル。予約でランチでもコース料理(7700円)でもいただけます。


■この日のヴィーガンランチをご紹介

前菜3種

川口えんどう(八王子エリアの在来種きぬさやエンドウ)をオリーブオイルと鷹の爪、塩でシンプルに炒めたもの。目の前で注文が入ってから炒めてくださいました。


丹波の黒豆の自家製汲み上げ湯葉


東京産の蕪とどんこ椎茸のうま煮

クコの実がアクセントに。


日替わり薬膳カレー

東京産の有機新玉ねぎ、新にんにくを生かしたトマトベースのさわやかなカレー。色々なお豆がはいって生姜がアクセントに。お米は魚沼産の単一原料の特別栽培米のごはんです。レーズン入り人参のラペはさっぱりとした米酢が使用されています。


薬膳茶

この日は、ハスの葉とどくだみのお茶


どれもおいしく、食べてからだが直ぐにあたたかく巡りよくなることに驚きます。この日は少し肌寒い日でしたが汗ばむくらいでした。


食べることは基本であり、わたしたちは食べたもので出来ているから、提供する料理には愛をこめていいものを提供したいという山本さん。コロナで外食への意識転換で、家で作れないもの、価値のあるものを食べたいと思う人が増えているから、そんな場所でありたいと語られていました。


芸大に近い場所柄もあり、店内の壁面は画家の卵や画家を目指す人たちのために展示スペースとして無料で提供し、そういう方たちを応援しているそうです。素敵な隠れ家の和食屋、谷根千散策がてらぜひ訪れてみてください。私も今度は夜も訪れてみたいです。

 

気生根

住所:東京都文京区根津2-22-10 カノン根津1階 A号室

アクセス:東京メトロ千代田線根津駅1出口より徒歩約3分

電話番号:03-5834-7512



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